鹿島酒蔵ツーリズムについては、開催前の記事に書きましたが日本酒好きにはたまらないイベントです。

昨年は開催2日間で入場者数70000人を超えるという、年々その規模は拡大しています。 来場者は九州近隣はもとより関西や関東からも訪れ、町を挙げて盛り上げています。 この季節に行われる酒蔵イベントの中では、1日中楽しめ、すべてじっくり回るには時間が足りないほどの面白さがあります。

今年、「鍋島」を冠する富久千代酒造さんに、世界で認められた世界基準の自信というものを垣間見ることが出来ました。

 

群を抜く「鍋島」の特別試飲コーナー

当日朝10時過ぎには、肥前浜駅に降り立ち、富久千代酒造(ふくちよしゅぞう)さんへ向かいましたが。 そこには、すでに100人以上のお客さんが列を作っていました。

 

富久千代酒造さんは、知る人ぞ知るジャパニーズサケを世界に知らしめた銘柄「鍋島」を育てた酒造場です。

冒頭でも書きましたが、2011年の国際ワイン品評会の日本酒部門最高賞であるチャンピオン・サケを獲ったことで、一躍佐賀の酒は全国へも知られることになったのです。

佐賀の酒は、もともと地元消費が多く県外への出荷も少ながったのですが、ここ10年の取り組みでここまで来ました。

|飯森社長自ら行列をつくる私たちへ声かけ

列は、試飲の列と販売の列、それにふるまい酒と酒粕の列が、ところせましと道長く伸びています。 酒の販売は限定酒や本数の制限もあり、朝から並ぶお客さんも多く、そのことをわからず試飲の列に並んでいる私たちに、「お連れ様がお先にお酒の販売申込書を取られてください。人数を制限して販売時間を順次ご案内してますので」と何度も声掛けしてるんですね。 飯森社長さんは、着飾らずスポーツジャージ姿での応対です。

このような姿勢にも、鍋島が佐賀をリードしたことがよくわかります。

試飲コーナーはお洒落な別世界!

まず、驚いたのが試飲コーナーです。 蔵の広めの一室を仕切り、間接照明でその雰囲気を作り上げ、試飲を楽しみにしているお客様をもてなしてくれます。

ここでは、山田錦、雄町、五百石、鍋島米など多種な酒米に挑戦されたお酒を20種類を取り揃えて試飲できます。 この種類の多さにも驚きですが、この試飲のためには特製グラスをいただけるのです。

それがこちら。 

銘柄入りのグラス、それを入れる鍋島タグ付きの巾着袋。
そして鍋島の缶バッチ。 これが一人一人に手渡されるんですね。

 

 

グラスでの試飲、これも「世界の鍋島」を象徴するのにあまりあります。 これだけでハイグレードなお酒を試飲しているんだ、という雰囲気を醸し出すことは間違いありません。

また、少し薄暗い会場とその照明効果で、試飲客一人一人のグラスがお酒と共に光るのですから効果抜群です。

また、参加者である缶バッチも嬉しいのですが、持ち帰りも含めグラスを包む「特製の巾着袋」を添えたことも素晴らしいセンスだと感じさせます。

これで料金設定は、1200円です。

試飲には制限はありません。 何杯でもというとごへいがありますが、十分しっかりと味わうことができます。 この1200円で様々な純米大吟醸から新酒までを堪能できるとは、ここまでくるとコストパフォーマンスは語らずとも推して知るべしです。

これが、世界を獲った「鍋島」の自信と誇りの現れでしょう。

「鍋島」は、今後も佐賀のみならず、日本の酒をジャパニーズ・サケとして世界をリードし続けることは疑いないと思いました。

 

盛り上がる鹿島酒蔵ツーリズム

このイベントが年々盛大になるのはいかなる理由からか、実際にツーリズムの1日を楽しんでよ~くわかりました。

鹿島酒蔵ツーリズムは銘酒「鍋島」が2011年に国際ワイン品評会で最高賞チャンピョン・サケを受賞したことを受け、2012年春から始まりました。 今年2016年で5回目の開催となります。

|入場者数は7万人を超える!

初年度の入場者数は、3万人。その翌年が5万人。昨年2015年が7万人と拡大しています。 2013年06月28日当時の佐賀新聞の記事を引用すると、

 世界最大規模のワイン品評会で「鍋島」がチャンピオンに輝いたことを受け、2012年春に始まった鹿島市の「酒蔵ツーリズム」。市内の酒蔵をめぐり、地酒や文化を楽しむイベントは、今年3月末に開いた2回目もリピーターの後押しもあって県内外から2日間で約5万人が来場する盛況だった。予想を上回る人出に無料の循環バスが足りないといった課題を残した一方、継続的なPRにつなげる通年型のツアー化など、新たな動きも出ている。

ツーリズムは市内6蔵を巡り、試飲や蔵の見学、歴史的な街並みの散策などが楽しめる。2011年に富久千代酒造の「鍋島」が国際ワイン品評会の日本酒部門最高賞を受賞した好機を生かそうと、市内の酒造会社で協議会を結成して準備を進め、12年3月に初開催した。

初回は予想を上回る約3万人、今年はさらに2万人多い約5万人に。「今回はリピーターが多かったように感じる」。そう振り返るのは同市古枝の幸姫酒造の峰松幸弘社長。来場者同士のコミュニケーションやリピーターが初めて訪れた人に地酒に関し熱弁する光景も見られ、「2年目にしてファンができた」と手応えを感じている。 (中略)

課題も見えた。休憩所やトイレについては「数が少ない」「場所が分かりにくい」として「不満足」が22・2%、無料の循環バス(20分に1本)には「本数が少ない」「混んでいた」として「不満足」が12・6%に上る。

ツーリズム定着に向けた新しい試みも動き始めている。秋口には、市や国のサポートを受けて旅行会社が1泊2日のツアーを企画。試験的に市内の酒蔵や伝統行事の見学、太良町の宿泊プランを盛り込み、酒造会社側も、ツアー客向けの案内板の設置などを予定している。

移動は外回り・内回りの循環バスでスムーズに

その時指摘されていた「循環バス」は増便されており、Aコースの外回りとBコースの内回りが用意され、参加者は目的の場所へ不自由なく移動できました。

スタンプラリーもあり、イベントの会場をすべて回ってみたいというのが、朝から意気込んで集まってきたお酒大好き人間たち。 その足をスムーズに確保できるかが、成功の大きな要因となるのは間違いありません。 今までの経験を活かして、参加者のニーズをしっかり訴求したものになっています。

難を言えば、肥前浜宿から幸姫酒造へ寄った参加者の皆さんが、祐徳さんから馬場酒造場方面へ向かうときに、浜宿から幸姫酒造での降車をパス人が多く、なかなか乗れないという光景を見ました。

朝一、どこへ寄って、どのように回るか、この選択肢はいろいろと考えらえますが、要研究ですね。

来年は、この経由で回ろうと今から算段。

朝一 9時過ぎには、肥前浜駅着

⇒ 「鍋島」富久千代酒造 お酒販売で限定酒生酒購入 10時半出
⇒ 逆回りで「蔵心」矢野酒造へ 11時半
⇒ 「能古見」馬場酒造場へ 12時半
⇒ 祐徳稲荷神社 参拝 13時半
⇒ 幸姫酒造 14時半
⇒ 肥前浜宿 酒造通りと峰松酒造 15時半
⇒ 「鍋島」富久千代酒造で試飲コーナー 17時出

夕方 17時半過ぎの肥前浜駅発列車に並びます。

肥前鹿島駅からの上りでは、浜駅からの客がいっぱいで立つことになりますからね。

酔っていますんで、しっかり座席を確保し、座ることができれば最高との計算です。

 

肥前浜宿の酒蔵通り」、風情ある白壁の町並みが盛り上げる

ここは、長崎街道多良海道の宿場町として豊かな町並みが造られています。 ツーリズムで賑やかな街道も楽しいのですが、普段の落ち着いた街道を散策をしてみることもお勧めです。 街道には様々な露店や急ごしらえの店舗が訪れた人々を喜ばせています。

その中でも、ここのお揚げと酒粕うどんは絶品でした。

三原豆腐店 「まぼろしの厚揚げ

是非、ご賞味あれ。 さほど油こくないうえ、お味がマイルドに仕上がっています。 京都でお豆腐やお揚げを沢山食べてきましたが、美味しさでは逸品でしょう。

 

上は光武酒造さんのBARで熱燗をいただきました。 これも一興ですね。

メイン会場では、津軽三味線の演奏会や地元の奥様たちの踊りと、イベントを盛り上げてます。

肥前鹿島駅では矢野酒造さんで元気を貰う

矢野酒造さんへは今年もお寄りして、サックス奏者深町宏さんの演奏会を聞きながら蔵心で一杯。 それに女将さんの元気も貰いましたし、蔵に宿る「龍」も戻ってきたとのこと。 これからますます元気いっぱいの酒蔵になること間違いなしです。

最後に、今年もご利益をいただける祐徳さんへ

鹿島を訪れるなら必ず祐徳稲荷神社へお参りさせていただきます。 何かとお力が強いお稲荷さんですので、お蔭をいただいている私としては、無視して通り過ぎることはできません。

おみくじでは、「大吉」をいただきました。 ありがとうございます。

今年もよろしくお願いします。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

鹿島の皆さま、今年も大変お世話になりました。