SNS(ソーシャルネットワーク)の世界も移り変わりが激しいですね。

確かに2010年以降、スマホの浸透とともにSNSは急激に支持されてきました。
若者を中心に幅広い世代へ浸透し、Twitter・Facebookの日本上陸から火が付き、
LINEの爆発的拡散でSNSは、生活に欠かせないツールにまで成長しています。

これにともない、SNSを介した事件や事後、さらには芸能人騒動など、
便利さゆえに使い方や使われ方での不都合も多くなってきています。

しかし今、「SNS疲れ」という現象が起きています。

 

Facebook疲れはなぜ起こる

スマホを使ったSNSでの交流、友達や知人と繋がれる素晴らしさの反面、参加することによっての精神的負担を抱える人が増えてきています。

また、人と比べるという人間の習性が、仲間からの疎外感を感じさせたり、うとましさや妬みを感じさせたりして、何かとイラっとさせるのでしょう。

SNS利用者にはそんな人々が増えてきているようです。

 

SNSユーザーの現状は?

特に若者は、Facebook離れが加速しているようで、逆にLINEの利用がダントツに増えてきています。

 

☑ 若者のFacebook離れが加速

日経MJ「第4回ネットライフ1万人調査」によると、
LINEの利用は、83.5%と伸びており、逆にFacebookは54.3%と前回調査より2.6%下がっているようです。
Twitterは50.7%ですが1.9%伸びています。
Instagramがここ最近芸能人の投稿も盛んで、利用は16.5%ですが、前回より5.7%伸びています。

☑ 若者に支持されるTwitter

Twitterの日本登場は、2008年4月。アクティブユーザー数3,500万人(12月末)
Facebookの登場は、2008年5月。日本法人は2010年2月の立ち上げ。アクティブユーザー数2,500万人強(12月末)
LINEの初版は、2011年6月。アクティブユーザー数推定4,800万人、利用者数6,800万人(1月時点)
Instagramは、2010年6月にFacebookから初版が発表されました。

しかし、Twitterは最近のトレンドキーワードを見つけるときは最適ですね。

☑ 最大SNSとして定着したLINE

この中でLINEは世代を超えて必須ツールになっています。
LINEさえ入れておけば、家族間のメッセージ交換や画像送信は十分ですし、無料通話もありますから。
面倒くさがりのお父さんやお爺ちゃんお婆ちゃんにも受け入れやすいですね。

LINE以外のSNSをみると、
10代の若者はTwitterをLINEと併用して使い分け、Facebookは置き去りというところです。
20代は、どちらも拮抗していますが、社会に出ると、Facebookが必要になるのかもしれません。
30代以降の世代は、まだまだFacebookです。

 

Facebook疲れの本質

ここでやっと本題ですが、

最近の論調の中に、
「4割強がSNS疲れ 6割強は”リア充”にイラッ! SNSはもう終わりなのか?」
と記事が投稿されていました。

少し前の投稿でも、
「若者のフェイスブック離れが進む”SNS疲れ”の深層」
と題してSNSの現状が書かれています。

果たしてこの現象、あなたはどう思いますか?

どうしてFacebook疲れが起こるのか、その理由を集めたアンケートを見てみましょう。

☑ 疲れの理由は?

フェイスブックに疲れてしまう理由は?(複数回答OK、出典:タイムカレント調べ)

1.他人の「リア充」投稿にうんざりしてしまう(40%)

2.タイムラインに入ってくる情報のチェックが追い付かない(29%)

3.常にチェックしていないと不安になる(24%)

4.苦手な人とも繋がらざるを得ないわずらわしさ(23%)

5.繋がっている人にきちんと対応できない(22%)

6.自分の投稿に対する反応が気になってしまう(22%)

7.知らない人から友達申請されるわずらわしさ(21%)

8.友達と「友達の数」や「反応数」を比較してしまう(15%)

9.自分自身に投稿するネタが無い(15%)

10.他人の「リア充」投稿に張り合ってしまう(9%)

11.友達の投稿で自分が招待されていなかったことなどを知って傷ついた(7%)

☑ リア充という名のささやかな妬み

ここから見えてくるのは、「リア充」というキーワードで代表されるように、「自分のちょっといいところを見せたい」人の心理が見え隠れするところです。 リア充とは、そもそも2ちゃんねるで生まれた若者言葉ですが、実際の現実の生活(リアル生活)が充実している人間のことを指しています。 しかし、他人のリア充に触れることで、「私はこんなにも楽しんでます、いいでしょう」と自慢が入った友達や知人の言動や行動にある種の妬み(ねたみ)を感じるようになってきているんですね。

それをよく表した回答が次の質問です。

☑ 「リア充」のイメージは?

「リア充投稿」写真と聞いてイメージするものは?(複数回答OK、出典:タイムカレント調べ)

1.友達の多さをアッピールした写真(集合写真など)(45%)

2.セレブチックを強調している写真(31%)

3.盛り上がっている感を強調した写真(29%)

4.「キメ顔」の自撮り写真(28%)

5.複数人で同じポーズで撮っている写真(24%)

6.気合のコスプレやドレスアップなどをした写真(20%)

7.恋人に撮ってもらった風の写真(16%)

8.複数人で同じ服装をした写真(13%)

9.何枚もの写真をコラージュした写真(12%)

10.奇跡の瞬間を捉えた写真(12%)

11.フォトフレームっぽく構成されている写真(11%)

12.アプリなどで加工した〝奇跡の一枚2″的な写真(9%)

人は、自分の生活を主観的にとらえることが苦手です。  あの人と比べたらまだましかな、幸せな人に囲まれて私ってほんと幸せ」と、常に誰かや何かと比較して、自分の立ち位置を評価しています。

「私の生き方は誰にも左右されることなく、今ある現実を受け止めていくことが幸せです」、とはなかなか言えないものです。 ですから幸せの価値基準や充実の度合いは、自分が置かれたその周りの環境の中で決まります。

極端なことを言えば、ちょっとリッチなグループやちょっと知的なグループに参加していると、どこか気をくれしたり卑下したりと、けっして表には出せない苛立ちを隠す場合があります。

反対に、横並びの関係だと思っているグループでは、頭一つ出たいという潜在的な欲求から、ついついリア充をアップしてしまいます。

本人にとってその時は満足かもしれませんが、タイムラインに友人のさらなるリア充がアップされるとどうでしょう。

気持ちは一変して、ささやかな妬みが生まれ「よし、今度もっとリア充な写真を投稿しよう」と競争心を煽られるか、逆に「そこまでは出来ないな、うらやましい」と一歩下がった気持ちになるか、そのどちらかが大半です。

「ふ~ん」と読み飛ばせるならいいのですが、日々更新されるタイムラインを頻繁にみていると、知らず知らず心に引っかかってしまいます。

Facebookは実名、でも自分の顔はいくつもある!

Facebookは実名でのSNSです。 どこまで自分を晒すかということも関係しますが、基本データや友達、それに写真や参加グループを見るだけでもイメージが湧いてきます。 さらにシェアの内容やいいね!の仕方でおの人の関心事や人となりを推察することもできます。

とはいえ、人には「仕事をしているときの自分」、「学生時代の友人と遊んでいるときの自分」、「恋人やパートナーといるときの自分」、「趣味や関心事でつながっているときの自分」などいくつもの顔があります。

そのすべての自分をSNS上に晒しているかというと、そうではないでしょう。 多くの人が「密かに隠している自分」を持っていると思います。

これを「ロールコンフリクト(役割の矛盾)」と言います。

 

現実生活と情報交換、さしさわりのない世界

Facebook創業者のザッカーバーグは、「透明性の高い人間関係」を提唱し、もっとみんなが自分を開示するようになれば、世界はもっとつながることができるのだと言っています。 どうでしょう? 果たして、この透明性は人々をより深くつなげていく原動力になると思えますか。

心においても多様性を持つ人。 一くくりにできない感情。 これを考え合わせると、匿名性のあるSNSの存在も十分価値があると思えます。

Facebookで疲れた部分を解消するために、何も行動しないという選択肢もありますが、Twitterでつぶやいたり、2ちゃんねるにスレッドを立てたり、ハンドルネームでブログに書き込んだりする反対行動も十分に考えられます。 また逆にこのことで心が救われている部分があるのかもしれません。

これは、私たち人間の「心」の世界に関わる問題です。 私たちは、「あなただけ」という特別な関係を望む気持ちを持っています。 そして「あなただけへ打ち明ける秘密」を共有することで気持ちが動かされることがあります。

個人のSNSとの付き合い方は多様化していますが、企業とSNSの関わり方についてはどのような関係を保てばいいのでしょう? SNSは企業のマーケティングにおいても、最近では無視できない大きな存在となっています。 SNSに取り組む企業がますます増えていますが、とにかくSNSと総花的な感もゆがめません。

次回は、SNSを活用する企業が目指すべきSNS活用の方向性を考えてみたいと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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