最近、ついついToutubeの閲覧で夜更かししてしまうのです。  今晩もです。

何がそんなに面白いのか?

それは自分の興味があることや疑問が、次々につながる瞬間を発見するからです。

あまり勉強したほうではありませんが、もともと理科系ですから、数学や物理にはすこしは関心がありました。

問題の答えを見つけるのが好き、解くのが好きというよりも、

どうしてそういうことになるんだろう? 定理や公式って先人はよく発見したな、

なんてちょっとお門違いの興味なんですね。

数学や量子物理学というと、学者じゃなきゃとても入っていけない世界のようですが、

難しく考え理解することは止めて、「へえ、そうなんだ」と単純に受け入れると、話はいがいと簡単。

けっこう面白いのですよ。

じゃあ、どこが面白いんだい? 説明しろよ! とせかさず、

食事の箸休めに、ちょっと聞いてください。

神の数式 なんとドラマチックな

神の数式」。 2013年にNHKで放送されたドキュメンタリーですが、

宇宙の始まりやこの世は何からできているか、という難問を数式で説明しようとした数学者や物理学者の物語なんです。

数の不思議を解き明かすことで、ブラックホールの成り立ちに迫り、そして宇宙の根源にたどり着くことができるといいます。

神の世界へたどりつこうというのですから、どこからみても究極ではないでしょうか。

簡単なとこだけ説明しますのでお付き合いください。

整数のおさらい

整数は、1、2、3、4、5、6、7、8、9,10、~100、~10000、~と続いていきます。 これはわかりますよね。

その整数の中に「素数」という数字が存在します。 自分や1以外では割り切れない数のことです。 中学校で習いました。

2、3、5、7、11、13、17、19、23、29、31、~ 101, 103, 107, 109, 113, 127, 131, ~ 971, 977, 983, 991, 997 など100以下の素数でも25個あります。

おおこれか、と思い出した方もおられるでしょう。

この「素数」というやつが、実は「宇宙の成り立ちや自然界の根本原則」となにやら関係しているという、とてつもなく異次元の世界へ引っ張り込むカギなのです。 世にいう「リーマン予想」というやつです。

「悪魔の証明」「魔性の難問」といわれ、数々の数学者たちを虜にし、廃人にまで追い詰めた未解決の難問です。

この数学界の大難問「リーマン予想」は、量子物理学の課題と共通点が見いだされ、自然界の不可思議な関係を両者の結合によって、みごとに結論付けられるようになりました。

その先には、「10次元の世界が存在する」などスピリテュアルな世界を肯定せざるを得ない結論へと導かれるのですが、これはあとで説明をしますね。

もう少し数字のお付き合いを、

完全数の不思議

古代からあがめられた「完全数」なるものが存在します。

言葉で言うと、「自然数aで、a以外の約数(1を含む)の和がaに等しいとき、aを完全数という。」です。

なんのこっちゃ? と言われるでしょうから、例を出しますね。

 「6」

この約数は「1」「2」「3」です。 1+2+3=6ですから、6は「完全数」となるんです。

 次は、「28」

28の約数を全部足すと、1+2+4++14=28

1から順番に7まで足すと、1+2+3+4+5+6+=28。 ほら完全数です。

その次は、「496」

ギリシャ時代に、「天地創造の数字」といわれた数字です。

☑ 496の約数を全部足すと、1+2+4+8+16+31+62+124+248=496

☑ 約数をカウントすると「10」個。 これはエンジェルナンバーと呼ばれています。 完成を表すため、神や王国などの象徴として使われることが多く、「1」+「0」であることから、無に戻り、あらたにスタート(=再生)するという意味も持っています。

☑ 1から順番に31まで足すと、1+2+3+4+5+6+~28+29+30+31=496

☑ 2進法で表すと、「11110000」

☑ 因数分解すると、2×2×2×2×31=496

これより大きな完全数は、「8128」、「33550336」、「8589869056」と続いていきます。

聖書の研究者は、最初の完全数が6なのは、「神が6日間で世界を創造した」こととし、天地創造です。 次の28は、「月の公転周期が28日である」ことと関連があると考えていたのです。 31という数字がやたら出てきますが「31は1か月の日数」ですし、「サーティーワンアイスクリームの由来」(これは関係ありませんが…)です。

ただし、「奇数の完全数は存在するのか?」、「末尾が6か8ばかりなのですが、それ以外の完全数は存在するのか?」という問題は未解決です。

この「496」という数字覚えておいてくださいね。 突然、話の中にでてきます。

ヒッグス粒子の発見

2,013年のノーベル物理学賞をとった「ヒッグス粒子の発見」を覚えているでしょう。

未発見の最後の素粒子といわれ、存在を予測されてはいたものの実在の確証は得られていませんでした。 最近では、実験に疑問の声も出ていますが、実験物理学の世界は実証することを目的としています。

実験とは対照的に、理論物理学という世界があります。 見ることのできない宇宙などマクロの出来事や、微細すぎて分解できないミクロの世界を解き明かすのに、数学と同じような手法をとり、理論的に証明していこうというものです。

かのアインシュタインや、日本人ノーベル物理学賞受賞の湯川秀樹や朝永振一郎も理論物理学者なんです。

原子を構成するものは電子と2種類のクオークとニュートリノです。 しかし、相対性理論と素粒子の数式で計算して行くと、それぞれの質量が0になってしまう矛盾が生じたのです。

ぶつかったときに質量が0になるということは、無くなるということですから、モノは存在しないことになりますよね。

おかしいでしょう。 そこで「自発的対称性の破れ」という理屈を考えたんです。

「え? 自発的対称性の破れ? なんじゃそれ。」と思いますよね。

たとえば、平らな机の上に鉛筆を立てる。 するとどの向きから見ても、鉛筆は同じに見えます。 しかし、倒れると、見る角度によって形が違います。 立った鉛筆は不安定なのでいつかは倒れ、安定した状態になろうとして、対称性は自然に崩れてしまう。 ということです。

「まあ、ものは対称を保っているようで、いつかは自然に崩れることもある」くらいの理解でいいです。

ヒッグス粒子は宇宙の始まりで重要な働きをしています。 生まれたての宇宙では、質量ゼロの素粒子がバラバラに光速で動き回っていましたが、ヒッグス粒子による抵抗によって質量を生じ、互いに引かれ集まって原子が生まれ、今の星々へ成長したというんです。

ブラックホール起源が解明できない

それでは、ヒッグス粒子発見で宇宙の成り立ちが解明されたのかというと、その発見は、新たな素粒子物理学の序曲に過ぎなかったのです。

その先にブラックホールのゼロポイントなど説明できない問題が山積していたからです。

|宇宙の始まりは、相対性理論だけでは説明不能

アインシュタインの相対性理論は、数式の考察の過程で0次元の点の大きさしかないブラックホールの中心や宇宙の始まりには適応しないとわかりました。

「え~、相対性理論が通用しないということですか!」 です。

そのようなとき、解決の糸口を掴みかけたロシアの若き天才が出現します。

しかし、ブロンスタインは、31歳の時、突然、ソヴィエトの秘密警察に逮捕されました。 そして彼は銃殺され、遺体は森の奥に密かに埋められたのです。

神の数式の解明は、ソヴエトに綻びを生じさせる危険思想につながると、スターリンに邪推されたからだと言われています。 恐ろしいことですが、そんな時代があったのですね。

ついにつながりを発見 496の秘密

相対性理論と素粒子の数式の矛盾の解決へは、長い年月、多くの学者によって続けられます。

ここからがドラマチックなのですが、

困難な解明は、アメリカの理論物理学者シュワルツとグリーンによって粘り強く続けられました。

ある日、彼らが相対性理論と素粒子の数式を結びつけようと計算していると、重要な計算結果に突然、完全数496が現れたのです。

完全数496は、前述でも書きましたが古代ギリシア人が天地創造の神の数字としてあがめていた神秘的な数字です。 この496が計算結果に現れたその時、実際に雷鳴が響き、そこに神の存在を実感したと彼らは話しています。

完全数496を数式に当てはめてみると相対性理論から素粒子の数式まで矛盾なく氷解して答えが現れ、「超弦理論」として神の数式に近づいたのです。

別名、「超ひも理論」ともいわれています。

しかし、なぜ、古代ギリシア人は完全数496を宇宙創造の数と直感したのでしょうか。 先端物理学が、古代ギリシアの神々とつながることに神の意志のような深い真理を感じます。

湯川秀樹が仏教に帰依していたように、なぜか物理学者の多くが、研究を極めるにつれ宗教と関わり合いをもっていきます。

完全数496が象徴するように、宗教や哲学と物理学の間には人の根源に関わる深い関係があるのかもしれません。

この続きは、超弦理論を含め(2)へ。

神の数式「第一回 この世は何からできているのか」(58分) ↓ 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。