これだけ寒暖差が激しいと、寒さに付いてゆけず体調も崩れやすいですよね。

最近、「寒暖差アレルギー」という言葉を耳にしませんか?

昨日の日本テレビZIP!(2016年2月16日放送 5:50 – 8:00)で、桝アナのオープニングトーク。 前日の陽気の良さから一転真冬の寒さが戻ってきましたなどと話をしていました。 今日のラインアップ紹介で「きょう注意”寒暖差アレルギー”」と、話題に取り上げています。

調べると、この「寒暖差アレルギー」に効く市販薬は実は無いのだ、ということにびっくりです。

じゃ、改善方法も含めて、そこのところ教えてください!

 

アレルギー性鼻炎とどう違う?

そもそも「寒暖差アレルギー」って、通常私たちが思っている「身体のアレルギー反応」ではないのですね。 知ってました?

「いや~、私、寒暖差アレルギー持ち」と友人に吹聴しても、「違うんじゃない?」と誰も同情してくれませんから。(笑)

なぜかって?

「寒暖差アレルギー」は、寒暖差アレルギーという名前がついているものの、正式名称は「血管運動性鼻炎」というんですね。

 

 1.環境に過敏に反応するんだね!

「血管運動性鼻炎」は「アレルギー性鼻炎」と同じような「①くしゃみ ②鼻水 ③鼻づまり」を生じますが、アレルギー検査をしても特定のアレルギー抗体(アレルギーの原因物質に対する抗体)が見つからず血液・鼻汁にもアレルギー反応が出ません。 「血管運動性鼻炎」は、周囲の環境に鼻粘膜の局所自律神経(無意識に作用する神経)が過敏に反応して症状が生ずると考えられています。

 

 2.どんな時に起こるの?

「血管運動性鼻炎」は周囲の環境の変化...、主として冷・暖の変化が引き金となって発症することが多いのです。 例えば朝暖かい布団から抜け出た直後からくしゃみ・鼻水などの症状がしばらく続き、食事を終え出勤・登校の頃になると...、すなわち周囲の温度に慣れてくると症状が治まってきます。 逆に夜、布団に入って暖まってくると鼻づまりなどの症状がしばらく続きます。 暖かい居間からヒンヤリとした台所へ移るとくしゃみが出たり、暑い戸外から冷房の効いた室内に入ると「さわやか」に感ずるよりむしろ鼻がズルズルと不調になるのです。

以上から「温度アレルギー」と称したら理解ができると思います。

 

 3.アレルギー性鼻炎と微妙に違う点

しかしここで大事なポイントは、原因・引き金が花粉やハウスダスト・猫の毛といった「アレルギー原因物質」ではないということです。 「環境の変化」が原因として鼻粘膜の自律神経に作用している点です。 また、しばらくすると治まる点も特徴的です。

  • 原因・引き金が花粉、ハウスダスト、猫の毛など「アレルギー原因物質」ではない
  • 寒暖差などの環境変化が鼻粘膜の自律神経を刺激
  • しばらく時間が経つと治まる

「アレルギー性鼻炎」はアレルギー抗原に遭遇すれば必ず発症します。

一方、「血管運動性鼻炎」は必ずしも発症せず、環境の改善や慣れで克服することが可能です。

 

簡単に克服できる寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
6つの方法

 

 1.外出時には一枚、羽織れるものを持っていこう!

温度差を和らげる衣類の工夫です。

寒い日、外に出るときは、注意して着込みますのでなんとか大丈夫そうですが、急に暖かい室内に入ったりするとコートを自然と脱いじゃいますよね。 しかし、しばらく経つとコートの下の上着だけでは、寒いということがよくあります。 そのようなとき、羽織るものを用意しておくとありがたいものです。 最近、女性だけでなく男性もストールをして首の周りを調整したり、ひざ掛けを持参する方もいらっしゃいます。

特に夏場は、冬場よりも上着が必須です。 なぜなら、夏場の飲食店などは、お店に入ると、ひんやりするくらい、冷房が効いており、外との温度にかなりの差が生じています。 寒暖差アレルギーにとっては、この差はかなりきつく感じますね。

やはりそういう場合は、羽織物を一枚持っていると、すごく助かります。

 

 2.運動をして普段から体力をつけておく

適度な運動は身体の筋肉をつけて、代謝機能を改善させます。 体質改善のために、水泳、ジョギング、ウォーキングなどの運動を楽しみながら行いましょう。 ストレス解消のためには、楽しむ気持ちが大切です。 手軽にできて自分が好きな運動を続けることで、心身ともにリフレッシュできます。

実際に、筋肉の少ない女性が男性よりも寒暖差アレルギーになりやすいと言われているので、日頃から筋トレをしておくのがおススメです。 筋肉があんまりない人は、体内の新陳代謝が悪くて、体内を温める力が弱くなっています。 筋肉はダイエットでも、脂肪を燃やすので有効と言われていますが、寒暖差アレルギーでも役立つと言われています。

アレルギー体質の人は、普段、あんまり体を動かしていない人に目立ちますので、日頃からエクササイズをして、ある程度の筋肉をつけておく方が、美容や健康のためにも良いと思いますよ。

 

 3.食事も工夫してみましょう!

血行を良くするにんにく生姜などの香辛料を上手く利用するのがお勧めです!

特にこれは冷え症の人にもお勧めですが、寒暖差アレルギーにも効果があります。 体内の血行を良くすることで、改善できるようになってくるんです。

やはりこういうアレルギーに対しては、食生活も整えることがかなり効果的だと思います。

食生活とアレルギーは密接な関係にあり、食生活を改善することによって、アレルギーが改善するケースが多くみられます。 乱れた食生活をしている人は、寒暖差アレルギーになった場合、食事を改善すると、比較的効果が出やすいと思います。

自律神経などを整えることも重要ですが、やはり食事はすごく大事ですよね。

 

 4.生活のリズムを整える

寒暖差アレルギーは、自律神経の微妙な誤作動から発生する症状ですので、生活のリズムと密接に関係しています。

とはいっても、忙しいあなた。 最も簡単な方法は、入浴です。

お家に帰ったら、ゆっくりお風呂に入ってみましょう。 熱過ぎずぬる過ぎず、冬であれば42℃くらいのお湯にゆっくり浸かると、出るころにはお湯は41℃位の温度になっているでしょう。 身体が芯から温まっていますので、リラックス効果も含めおススメです。

それに、お風呂を出たら早めに就寝して、朝早く起きるようにしましょう。 交感神経は、身体を活発に動かす日中に主に働き、副交感神経は身体を休める夜間に主に働いています。夜型の生活が続くと、副交感神経が働く時間に交感神経が働いてしまうので、身体のリズムが崩れやすくなります。 本来の身体のリズムに戻すために、就寝時間を早めて、朝早く起きるようにしましょう。

 

 5.お家に帰ったら「うがい」をしましょう。

鼻水がたくさん出て、鼻がむずむずするときは、「鼻うがい」を行ってみましょう。 プールの水などが鼻に入ったときと違って、痛くありません。鼻の中がすっきりとして症状が和らぎます。

~ 「ハナクリーン」の説明書きが分かりやすかったので載せますね。
[Q1] 鼻洗浄って”つ~ん”としない?
冷たい水が入ったり(温度)、人間の体液と同じ浸透圧でなかったり(濃度)、自分の力で無理に吸い込んだり(水圧)このような条件で鼻洗浄を行うと痛みを感じるだけでなく、中耳炎などの事故を起こすことも考えられます。
この3つの条件を適切に調節することで、安全で”つ~ん”としない鼻洗浄が行えます。
[Q2] 正しい鼻洗浄の方法は?
洗面所などで前かがみになり「エー」と発声しながら適度な水圧で洗浄します。
声を出すことにより耳への圧力が軽減され、また洗浄液が気管に入ることを防ぎます。
[Q3] 鼻に入った洗浄液はどこから出るの?
①洗浄液を入れた鼻孔より流れ出る。
②反対側の鼻孔へ流れ出る。
③鼻の奥を通って咽喉へ流れ口から出る。●洗浄液の出てくる場所には個人差があります。
  ①~③のどこから出ても問題はありません。●①や②でも十分に洗浄はできています。
 無理に口から出そうとして吸い込みながら洗浄
 したり、反対の鼻の穴を塞ぎながら洗浄したり
 すると、耳や気管に洗浄液が入ってしまう
 ことがありますので絶対にやめてください。●洗浄液が一部鼻の奥に残り、しばらくして
 出てくることがありますが問題はありません。
 気になる場合は洗浄後に頭を前後に振ったり、
 軽くジャンプするなどすると出てくることがあります。
[Q4] 1日に何回位すればいいの?
1日何回しても良いですが、手洗い・うがいなどと同時に行うのが効果的です。
1日2~3回位を目安に朝・夕・就寝前に使用してください。特に就寝前はオススメです。
[Q5] 鼻洗浄をしてはいけないケースは?
洗浄後に鼻を軽くかむ必要があるので、鼻が充分にかめない方はできません。
鼻の炎症(鼻づまりなど)のひどい時、耳に疾患のある時は医師に相談してください。
かぜをひいている時は中耳炎を起こす可能性があるので行わないでください

 |6.もうひとつ余計なお世話ですが、

タバコを吸わないという選択!

タバコの煙は鼻の粘膜を荒らし、炎症を招きます。 また、鼻に侵入した異物などを外に出す働きをしている鼻粘膜の線毛の動きを弱めるので、花粉や細菌などを排除することができなくなります。 さらに、タバコに含まれるニコチンが血行を悪くするので、鼻炎の悪化につながります。

私は一大決心をして8年前にタバコやめました。 食事は美味しいですし、花粉症も軽くなりましたよ。 繁華街で喫煙所を探し回る必要も無くなったし、お茶代もかからなくなりました。 それでもタバコ吸ってる夢を未だに見ますが...。 止めれて良かった、ホント。

 

|寒暖差アレルギーに効く市販薬は無いという事実

寒暖差アレルギーは、『アレルギー』というくらいなんだから、薬があるから治るんじゃないのと気楽に考えていたのですが、根本的な治療薬はないようです。

てっきり、花粉症のように、花粉症専用の薬がでているのかなと思ったのですが、寒暖差アレルギーでは、専用の薬が売っているわけではないみたいですね。

あまりにも症状がひどく、緩和したい場合は、お医者さんで抗ヒスタミン薬や自律神経薬などをくれる場合があるそうですが...。

ということは、薬屋さんで市販の「寒暖差アレルギーの薬」を必死に探しても無駄のようですね。

 

~ まとめ ~

・寒暖差アレルギーは「血管運動性鼻炎」といって、アレルギー性鼻炎とは違います。

ということは、

環境の変化に対して体が過敏に反応している

温度差が引き起こしている

これといった治療法はない

 

じゃあ、自分で改善させるしかないよね、ということで、

 

1.外出時には一枚、羽織れるものを持っていこう!

2.運動をして普段から体力(筋肉)をつけておく。 熱の発散しやすい体!

3.食事を工夫してみる。 血行が良くなる食品を摂る(にんにく・生姜など)!

4.生活のリズムを整える。 特に入浴と睡眠!

5.お家に帰ったら「うがい」をしましょう。 「鼻うがい」の効力!

6.もうひとつ余計なお世話ですが、タバコを吸わないという選択!

 

最後に、寒暖差アレルギーに効く市販薬は無いという事実を知っておきましょう。

冬から春、夏から秋、外出から室内、室内から外出と、寒暖差が激しいと思うときには、注意しましょう。 その前に、できれば普段の生活の中で予防しておきましょうね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。