このサイトでは、「生き方のヒント」カテゴリーの中でいくつか記事を書いてきました。かいつまんで書くと、次の通りです。

物事の受け入れ方の違いは生き方の分岐点、ポジティブな思考のメリット、行動することの優位性、努力という才能、やる気を起こす時間管理、諦めないという名案、運が良いとは大事なこと、全力でやることの効果、などなど。

生き方のヒントになるような言葉や経験、先人からの名言はまだまだ沢山あります。

しかし、ここで基本的でとっても大事なことを伝えるのを忘れていました。

 

それは、...。

 

キーワードは「今、ここ」ということです。

先人の名言から、なぜ「今、ここ」が大事なのかを感じてみたいと思います。

今日という日は贈り物

アメリカの女性作家で、日時計のことも研究していたアリス・モース・アール女史が本の中での言葉です。 別サイトですが私のブログのタイトルに使わせてもらっています。

The clock is running.
Make the most of today.
Time waits for no man.

Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why it is called the present.

時計の針は刻一刻と進んでいる。
今日を大切にしなさい。
時は決して私たちを待ってくれないのだから

昨日という日はヒストリー(過去の記録)。
明日という日はミステリー(未知の世界)。
今日という日はギフト(贈り物)。
だから私たちは「今」のことを「プレゼント(現在・贈り物)」という。
(アリス・モース・アール)

 

過去はあくまでも過去の記録でしかありません。その過去を引きずっていてもしかたありませんよね。 未来はというと、まだまだ未知の世界です。 未来は今があって初めて形作られるものですから、その選択肢は無数に存在するわけです。 ということは、キーワードは「今、ここ」なんですね。

アリスは、「今、ここ」を「gift(贈り物)」と呼びました。 素敵ですよね。 今日という日は天からの贈り物です。だから、今日という日を迎えられて「ありがとう」って言葉になるんです。 そして、現在という意味の「present」が「今」なんですね。

プレゼントは捨てないでしょ。大事にしますよね貴重な私たちの1日です

 

老子の言葉

「今ここに心あらず」と思っているあなた。 老子の言葉に耳を傾けてみてください。

きっと、「そうか、今に生きるってことが、心を平穏に保てるのか」と思い知らされますから。

では、いってみましょう。

If you are depressed, you are living in the past.
If you are anxious, you are living the future.
If you are at peace, you are living in the present.

あなたが落ち込んでいるとしたら、あなたは過去に生きている。
あなたが不安に苛まれていたら、あなたは未来に生きている。
あなたが平穏なら、あなたは今に生きている。(老子)

 

エックハルトの示唆

スピリチュアルな世界でも「今、ここ」が大事であることを分かりやすく説明してくれてますのが、エックハルト・トールさんです。

人生というのは、ほとんどが日常的な些細な事ばかりです。毎日やらなくてはならない些細なことがたくさんあります。大体みな比較的単純なことばかりです。ところがほとんどの人がやっていることは、全部が「目的のための手段」になってしまっているのです。いつも先のことに気持ちがいった行動になっているのです。

やっていることが何から何まで「目的のための手段」になっているのです。いつも先のことに気持ちが向かっているのです。その未来は絶対来ないのです。あなたの人生には「この瞬間」しかないからです。

私たちが不安やストレスを抱いてイライラしているのも、ただ単に、「今この瞬間」にいることが出来ないからというのが理由なんですね。
(エックハルト・トール、抜粋)

 

私たちの日常の行動を思い出してみてください。朝起きて、着替えているときも、歯を磨いているときも、仕事のことや人との心配事などいつも先のことを思いながら行動してますよね。その行動の最中に「今、ここ」という意識はかなり薄いといえます。
「私は今、呼吸している」「今、歯の裏をしっかり磨いている」など今やっている行動にしっかり向き合ってください。そうすれば、今の瞬間に生きていることを意識することができます。とエックハルトさんは言っています。
不安やストレスは「今、ここ」にいないから生まれているともおしゃってるんですね。

 

ジョブスからの問いかけ

ジョブスの超有名なスタンフォード大学でのスピーチの一節から。

If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?

今日が人生最後の日だったら、私は今日やろうとしたことを本当にやりたいだろうか?
(スティーブン・ジョブス)

 

今日という日を振り返ったときに悔いるのではなく、今日という日を迎えるときにやりたいと思ったことに正面から向き合えているだろうか。「悔いはなく今ここをしっかり生きてるよね!」とジョブスは問うているのですね。

 

日本の名経営者

日本を代表する松下幸之助氏もこうおっしゃっています。

どんなに悔いても過去は変わらない。どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。いま、現在に最善を尽くすことである
(松下幸之助、松下電器産業創業者)

 

~ まとめ ~

いろいろ「生き方」を考え、ヒントを得ようとし、行動したとしても、

意識と行動の基本は、「今、ここ」にあるということです。

量子力学の世界をここに持ち出すつもりはありませんが、私たちが生きているこの次元は、今この瞬間の連続であって、同時に未来の選択肢はパラレルに存在し、けっして一つではないということです。

ということは、自分自身の「今」を意識、行動することで、その「今」が私たちの「今から」を決めていくのですね

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。