人生、生きていると辛いことや苦しいことが時に襲ってきます。

その長さは人それぞれだと思うんですね。

問題は、その苦しくて辛い逆境をいかに早く脱出できるかでしょう。

逆境から脱出するには

脱出の方法は3通りです。

一つ目は、「逃げる」

二つ目は、「通り過ぎるのを待つ」

三つ目は、「ただただ努力する」

さて、あたなはどれを選択しますか?

ひたすら立ち向かうばかりが能じゃありません。

逃げてもいいんです。 通り過ぎることを漫然と待つよりは断然いいかもしれません。 ただ、残念なのは、逃げても次に待っている世界がバラ色だとは限らないことです。 またそこでどん底を経験するかもしれません。 逃げるにしても、その覚悟が必要なんですね。

つまり、賭けに等しいです。

逆境で努力すれば「神の恩恵」がある!

じゃあ、三つ目の「ひたすら努力する」という選択がいいの? ってことになります。

実は、潜在意識や引き寄せで有名な心理学者のジョセフ・マーフィーは、これについて興味深い言葉を残してます。

逆境で努力した人には、「神の恩恵」が授かるそうです。

成功の法則の中で、「神の恩恵」について触れています。

「神について、どう思っているかが運命を左右します。    私たちが神の愛を信じるなら、潜在意識がそれに、応えてくれ、限りない恩恵に出会うでしょう。 神の愛を信じましょう。 それは宗教というより、潜在意識と良好な関係を保つ道と言っていいかもしれません。」

ジョセフ・マーフィー

マーフィー先生にこう言われると、「努力する」という選択肢が素晴らしい結果を残してくれそうです。

 逆境に立ち向かう勇気を与えてくれる言葉

逆境における先人の言葉から、それを後押ししてくれるものを探してみました。

☑ 逆境の期間は人生のわずかな時間だ!

苦労の時間はモノの数ではない、とホンダ創業者の本田宗一郎氏はこのように言っています。

「耐える心に、新たな力が湧くものだ。全てそれからである。

心機一転、やり直せばよいのである。

長い人生の中で、そのための一年や二年の遅れは、モノの数ではない。」

☑ 逆境に立ち向かう人は美しい!

また、逆境で頑張っている人のことを美しいとまで言ってくれているウォルト・ディズニー

「逆境の中で咲く花は、どの花よりも貴重で美しい。」

☑ 諦めない姿勢の後に何かが生まれる

まだまだ現役を標ぼうする大リーガーのイチローは、スランプのときに諦めない姿勢を貫くと何かが生まれて自分を変えてくれると言っています。

「結果が出ないとき、どういう自分でいられるか。 決してあきらめない姿勢が、何かを生み出すきっかけを作る。」

☑ 脳科学からも好転の証明

脳科学者の茂木健一郎さんは、逆境のときに「逃げる」という手もあるよ、とおっしゃる方ですが、脳のメカニズムから逆境に対して、脳にはフレキシブルに好転させる機能があることを示唆してくれています。

「逆境に置かれると、脳は自分の欠点さえも長所に変えて乗り越えようとする。」

☑ 逆境にはチャンスと大きな報酬の種がある

あのアルベルト・アインシュタイン先生は、逆境の中にはチャンスがあるとまで言ってくれています。

「チャンスは、苦境の最中にある。」

アメリカの成功哲学の祖とも言われる著作家のナポレオン・ヒル先生は、チャンスどころではない、大きな報酬の種が隠されているとまでおっしゃっています。 逆境を乗り切ることは、何かをつかみ取るということなのでしょう。 そのつかみ取ったモノが、大きく花開けば、大きなリターンとして返ってくるということですね。

「逆境には必ずそれよりも大きな報酬の種が隠されているものだ。」

キリスト教の『新約聖書』(ロマ書5章)の中に逆境においての忍耐についてこう教えてくれています。 希望へつながるのです。

「困難は忍耐を生じ、忍耐は練達を生じ、練達は希望を生ず。」

☑ 逆境は特別ではない!みんなで努力しよう!

明治生まれの昭和の文豪、武者小路実篤先生、逆境の際にどう振る舞うかでその人がどれだけ尊敬すべき幸福な人かを教えてくれています。 こつこつと再生の努力をする、これ一点ですね。

「尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。」

昨年亡くなられた漫画家の水木しげる先生は、逆境にいる人たちへ暖かい励ましの言葉をくれています。 逃げちゃイカン、とおっしゃっていますが、これはなにも叱咤激励しているのではなく、みんな苦しいのはそうなんだし、努力していればそのうち慣れてくるだろうから、強くなるんだよ、大丈夫だから、と背中を押してくれています。

「苦しむことから逃げちゃイカン。人生はずっと苦しいんです。苦しさを知っておくと、苦しみ慣れする。これは強いですよ。」

最後に、現代の名経営者、稲盛和夫氏の言葉から。氏は端的に私たちにこう語り掛けます。

「ここで生きていかざるをえないなら、これ以上、不平不満をいっても仕方ない、逆境に耐える努力をしよう。」

~ まとめ ~

最後の稲盛氏の言葉にあったように、そこで生きていくのなら、もうつべこべ言わずに、頑張っていこう、ということです。

ですが、「頑張る」という言葉自体が「辛い」と言う方も多くいます。

稲盛氏は頑張れとは言っていません。 「逆境に耐える努力」をしよう!とおっしゃっています。

つまり、辛く苦しい時期を乗り越えるだけでも素晴らしい努力だと思うのですね。 心を後ろ向きにする「不平・不満」の口を閉ざすだけでも大きな効果があります。

ここで冒頭のマーフィー氏の潜在意識の話に戻りますと、愚痴を言わず「努力している」「耐えている」自分の「潜在意識の力を信じ続ける」ことができれば、必ず潜在意識からびっくりするような「救いの手」が差し伸べられることになります。

これが、「神の恩恵」ですね。

言い方を変えますと、これが集合的無意識である「宇宙からの贈り物」です。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。