今日も、愛する京都の“戸惑い”を伝えるニュースがありました。

京都市は、人口減少でも観光を成長産業ととらえ「世界があこがれる観光都市」を目指しています。

もともと国内的にも京都旅行は絶大な人気ですし、日本人であれば必ず一度は訪ねてみたい場所ですよね。
昔は多くの学校が修学旅行の定番として京都・奈良を組み込んだものです。

そんな京都に戸惑いと悲鳴が聞こえるようになりました。

その原因は、ここ数年の円安によって外国人観光客がもたらす“インバウンド”需要という現象ですね。

外国人のテーマパーク化

本日の「京都新聞」のニュースの一部を見てみましょう。(1月22日(金)8時40分配信)

 昨年12月。「芸舞妓を触らない」「食べ歩きしない」。イラストで外国人にマナーを守るよう呼びかける高札が、東山区の祇園町南側の4カ所に立った。
「祇園はテーマパークではない。舞妓さんをミッキーマウスのようなキャラクターと勘違いして扱う人がいる」。設置した祇園町南側地区協議会の高安美三子会長(75)は、インバウンド急増で京都文化の一翼を担う花街の風情が失われ、なじみ客が立ち寄りにくくなることを危ぐしている。「芸舞妓が追いかけられたり、勝手にお茶屋や置屋に入り込んでカメラを向けられたり、かなり怖い思いをしている。『祇園は観光地ではない』と宣言をしようか、という意見が内部では出ています」とついため息が漏れる。

中国のような解放改革で一代で成金となったにわか金持ちや、日本の高度成長期の時のようにそれまで外国旅行なんぞは夢のまた夢だった庶民が、そこそこの収入を得るようになって、初めての外国旅行をと、あこがれの日本へ行って、親戚家族友人から頼まれたお土産をどっさり買って、ついでにJapanKyotoも楽しみますか、という具合です。

いわゆる「爆買いツアー」、「弾丸ツアー」といわれるやつです。

しかし。お国柄が違うと、公衆でのマナーやコミュニケーション、言葉の違いは当たり前ですが声の大きさまで違いますよね。 路上での喫煙も平気だったり、ごみを平気で捨てたり、日本人でもマナーの悪い人も多くいますが、すこしレベルが違うような気がします。

観光歓迎と京都らしさ保持のせめぎあい

さらに、京都新聞のニュースの一部を見てみましょう。

ただ、急増したインバウンドに対し、祇園の飲食店主は「無料で見学できるから訪れている人が多い印象だ。お金を落とさないのに、トラブルに悩まされる。外国人はお断りしたいと思うこともある」と漏らし、恩恵のある地域や業種に限りがあると指摘する。
市も対策に乗り出す。買い物環境の整備に向けて免税店数の拡大を呼びかけ、15年10月には前年から3倍の千店に。訪日数の増加が著しい中国系は「爆買い」を期待できる半面、マナートラブルも多く、「社寺では大声で騒がない」「畳に土足で上がらない」と注意を促す中国語の冊子を各所で配布している。
地域の「光を観る」という観光の語源に立ち返れば、市として京都の伝統や文化と外国人をつなぐ橋渡しを行い、市バス混雑など市民生活の負担減にも力を入れないと、輝きは色あせる。

京都は、もともと喫茶店文化があり、吸える場所も多く、喫煙にはゆるいところがあります。かといって、自分の家の前は必ず自分たちで綺麗に掃く京都人の町ですから、街の通りや施設前で吸い殻を見かけることはほとんど無いと思います。 “はんなり”をもってする京都には、失笑を買うような“大声”は似合わないですよね。 “畳に土足”は、いかん、日本文化ですから。 シンガポールみたいに、路上や公共施設での喫煙やポイ捨てなど厳罰があることを周知させているところもありますから、ここは厳しくしましょう。

祇園を歩いてみる

祇園四条から八坂神社までの四条通りは、歩道は広くなりましたがやっぱり人は多いですね。 右に「花見小路」へ曲がるとそこは祇園の風情あふれる場所です。建仁寺へ向かう道すがら、左へと小道を入りますとお茶屋さんも多く、舞妓さんや芸子さんと遭遇することも多々あります。

祇園四条から同じく二つ目の筋(おさいふ屋さんのぽっちり)を左に曲がり、すと~んと小道を抜けると、京都といえばこのお写真が代表ともいえる「巽橋」、「祇園白川」の風情に出会えるのですね。 とにかく、京都の道は狭いですし、観光客も多いときてますので、夕暮れ時からこの辺りはいつも満員です。

京都は意外と朝が遅いので、朝8時くらいまでに行くと誰もいない「花見小路」や、情緒あふれる「祇園白川」も独り占めできますよ。
特にカメラの撮影には最高の時間帯ですね。

ついでに、清水寺でしたら、とことん早起きを勧めます。 朝早く(6時)から拝観できますので、誰もいない「清水の舞台」は最高です。 私は以前、雨が上がることを信じ早起きして向かったところ、雨に濡れた舞台に朝日が差し込み、美しく輝く光景に出会うことができました。 感動ものでしたよ。 写真も高く売れました。

今後も増えていく外国人観光客

政府は、訪日観光客数について「次なる目標は年間3000万人」(安倍晋三首相)と、東京五輪・パラリンピック開催の20年までに2000万人としてきた目標値を上方修正し、さらに多くの訪日客を呼び込む考えです。

京都への訪日外国人(インバウンド)は、さらに増えそうです。 政府が公表した2015年のインバウンド総数は1900万人を突破。 2019年ラグビーW杯など国際的なスポーツ大会の開催のほか、アジアの経済成長や円安を背景に、中長期的にインバウンド増加が続くという予測が多いなか、仮に20年に国内3千万人に達すれば、過去の統計を参照すると、京都市内の外国人宿泊者数は20年に最大で約400万人と、現時点から倍増すると推計されるそうです。

宿泊予約も頭が痛い

私には、京都に親戚や友達もいますが、それ以上に日本酒の銘柄揃えと酒に合った旨い料理を求めて、必ず訪れる馴染みのお店があります。 したがって最低年2回は京都を訪れます。

その際に、最近困るのが宿泊予約ですね。 今住んでいる福岡市でもインバウントや人口増加で宿泊予約は取り難い状況です。 思い立ったら「ちょっと京都へICOCA、いや、行こうか!」というほど気楽に行けなくなってきたのです。 酒飲みは、基本的に「自動車」での観光は避けたいです。 だって、旅途中の美味しいもの屋さん、造り酒屋さんなんかに出くわしてしまいますと、「あいたたあ~、車捨てていこうか」なんて、車で来たことを後悔してしまうからです。 その代わり、最悪、車泊を覚悟すれば、ふら~っと出立できますからね。

と、いう具合で、個人的な要望も込めて、「民泊」制度は進めていただきたい。 特に外国人の若い人たちは、japanese民泊が大好きだと思うのですね。 彼らは価値観にあったリーズナブルさを求めますし、合理的ですから。 お金を持った外国人観光客とリッチを気取りたい日本人観光客の皆さまは、それなりのハイグレードホテルに宿泊していただきます。 一度は町屋というものに泊まってみたい観光客は町屋へ泊っていただきます。 京都観光を主としている日本人や、当然仕事で来られるビジネスマンに対しては、時期によって値段が何倍にもなるようなホテルではなく、せめて1.5倍以内におさまるホテルを探したい。
そこで選択肢として登場するのが、「民泊」ですよ。

「民泊」は、さまざまなタイプと形態が考えられますので、さまざまなニーズを持った宿泊客を受け入られる可能性が広がります。 「ワンルームマンション」タイプあり、「空き家・空き部屋」で町屋形式あり、「寮・研修所」など団体専用の受け入れ先など、多様化は面白いですね。 確かに、それに共通する取り決めや法整備は必要です。 住民とのトラブルを無くし、地域と共存できるような取り組みを一日も早く実現させてもらいたいものです。

~ まとめ ~

京都に限らず、今、日本へ押し寄せる外国人観光客が増えています。 2020年東京オリンピックまでどんどん増え続けていくことでしょう。 しかし、中国の経済減速や領有権問題と核開発に揺れる北朝鮮問題、オイル下落やISなどの中東問題、さらには欧米の景気動向など世界経済が不透明そのものです。

そのような中、日本は少子高齢化という大きな課題を背負っていますので、労働人口が減るため生産性は伸びず、一方年寄りは増え年金など社会保障への依存はどんどん高くなっていきます。 半面、それを支えるために、歳出削減に取り組まない国は、歳入を超えた分を国民への借金という形で膨らませています。
各省庁自らの歳出カットは、必ずやってもらわねば納得できないのですが、経済環境を維持するまたは向上させるための歳出は必要だと思っています。 それを増税が先か経済対策が先かとの議論がさかんに行われますが、自らが身を切らずの増税支持よりも、自らが頑張れる環境を与えるような経済対策のほうを、個人的には応援します。
ネガティブ思考で失敗もしくは縮小均衡するより、ポジティブ思考でつまづいた方が道は拓けると思っているからです。

とにかく、「産業立国」としての日本のみならず、「観光立国」としての外貨も稼いでいく半面、日本らしさも失わないグローバルな日本にしていきましょう。

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