最近、周りの人の話に付いて行けない、どうも話が噛み合わないという経験ありませんか?

なんだか自分が「時代遅れ」の人間になったようで、とっても不安を感じてしまうというような。

また、会社にしても他社のマネばかりして今の時代について行けてるんだろうかと、自分の将来も含めて恐怖を感じているなど、「終わってるわ!」とつぶやいたことありませんか?

時代遅れを取り戻す方法!

例えば、いつもフェイスブックをしているとしましょう。

タイムラインには、いろいろな友達の記事がシェアされます。 とても楽しそうだったり、そんな話題に興味あるんだと感心したり、面白そうなグループに入ってるなと羨ましくなったりと、刺激が多く飛び込んできます。

たとえ自分がその中に入っていても、いつも眺めるだけなら、逆に疎外感が湧いてくるんじゃないでしょうか。

そうかといって、毎日チェックしないと不安にさえなってしまいます。

SNSを始めると、この意識が強くなってくるんですね。

「自分だけが知らないんじゃか」、「みんな参加してるんじゃないか」と疑うわけです。

SNSが不安を増幅させる

やればやるほど、その猜疑心といいますか、自分の中の疑いは大きくなっていき、本当に取り残されたような気分になっていきます。

わたしも始めたころはそうでした。 家に帰ると、さっそくパソコンを広げ、真っ先にメールをチェックします。 そして、タイトルだけを斜め読みしたあと、とりあえず閉めて、FacebookやTwitterの画面を開くんですね。

Facebook立ち上がりの頃は、PCからのアクセスでしたのでシェアされた記事をまとめて読んでいました。 まだ、このころは疎外感などなく、何か時代の先端を行ってるというような高揚感の方が強かったと思います。

しかし、コメントが増え、「いいね!」をくれる友達たちへ気を遣うようになってからは、ほんと疲れるようになりましたね。 その後しばらくお休みをしました。

今はスマートフォンが常に手元にありますから、いつでも覗くことが出来るようなったので、疲れることはほとんど無くなりましたが、人の楽しそうな姿や、面白そうなイベントへ参加している画像を見ると、羨ましくもあり、取り残されたようで一抹の寂しさも感じます。

会社や職場においても、同じような不安というものを感じたことはありませんか?

例えば、会社であれば、業界が変化の過渡期なんだけど、自分の会社も競争の中で生き残っていけるんだろうか。 職場においても、皆の発言を聞いていると、自分だけが取り残されているようで、とても不安なんです。

そんな声が聞こえてきそうです。

現代は流れが速く陳腐化も早い

産業革命からこのかた、高度成長期くらいまでは、忙しいといえども時間の流れはまだまだゆっくりだったような気がします。

理由は、情報というものが、メディアは発達段階でしたし、ほとんどがアナログの世界で伝わっていましたが、現代のようなデジタル社会となってからは、情報はITで同時に発信され多くの人に共有されるようになりました。

全員参加型の社会ですから、この情報というものに触れてなければ、まるで離れ小島で生活しているような錯覚を覚えるんです。 意識して情報を遮断しているなら、人それぞれ考え方・生き方というものがありますから、それをむやみに否定はできないのですが、情報を受け入れていて疎外感を感じるようであれば、本当に問題です。

そこには、情報の陳腐化スピードが速いだけではなく、企業のビジネスモデルや考え方の陳腐化も早くなってきました。

例えば、円高が進行したときの、かつての自動車産業と電機産業の対応の違いを思い出せばわかります。

トヨタなどの自動車産業は、円高が進むにつて国内で製造した自動車を輸出すると円高になるだけ利益は飛んでいったものですから、販売する現地でも生産能力を高めることによって、円高になってもグループ全体では大きな損失にならないようビジネスモデルを変えていきました。

一方、電機産業は、「垂直型」のビジネスモデルでしたから、製品を作る際には、一部品の製造から組み立てまで系列を使って川上から川下までグループ内を一貫していました。 しかし、中国など安価な労働力を活かし、大量生産によって部品の単価を下げて行ったのですね。 減速したとはいえ現在でも世界の工場といわれています。 そんな部品を分担製造する専門企業から集めて製品化する「水平型」のビジネスモデルが台頭してきました。

シャープとの提携話題で最近有名な鴻海(ホンハイ)精密工業や、言わずと知れたアップルも「水平型」モデルです。 アップルの場合は、そこにオリジナリティとコンテンツが組み合わさっていますのでさらに強いのですね。

つまり、このように時代のニーズからというか、時代の変化によってビジネスモデルといえども古くなれば使い物にならなくなるんです。

行動だけでは変わらない。「考え方」をチェンジさせよう!

ここで大事なことは、「時代遅れになる不安」「取り残されることへの恐怖」に対して私たちが取るべき道は、「行動を変えてみる」というのではなく、「考え方を変えるみる」ということへチャレンジすることです。

ここまで企業の例を出してきましたが、個人であっても同じです。

「自分は時代遅れじゃないだろうか」、「自分はみんなに取り残されているんじゃないだろうか」という不安や恐怖に襲われたときに、「これはいかん」と「行動を変える」だけでは大した変化はないと思ってください。

何故かというと、自分が持っている能力、スキルや使える道具、生活習慣は、今までの経験から導かれたものですから廃れる可能性があることは否定できません。

私は「英語をだいたい喋れます」といっても、もし将来スマホが進化して、スマホを通して日本語をしゃべると、すかさず英語へ翻訳し、スマホからは英語が音声で飛び出してくるようになったらどうでしょう。 だいたい喋れるぐらいだったらダメですよね。

じゃべれることがスキルというより、何を考え、何を伝えるかの技術を磨くことの方がすべきことの本質になります。

思考モデルを変えると、発想力や連想力がつく!

例のように、これからは、スキルやツール、習慣などが廃れるだけではなく、ビジネスモデルも数年で変化していく時代です。 このような時代こそ「思考モデル(考え方)」を変えていくことが求められます。

それは、「発想の転換」だったり「進化のための連想力」です。

例を挙げましょう。

最近、外に出たら、コーヒーはどこで飲みますか?

昔ですと、喫茶へ寄るか職場でインスタントでしたよね。 今では、コンビニで気軽に買ってきませんか? いつでもどこでも近くにコンビニがあれば、淹れたてのコーヒーを飲むことができます。

これも縮小マーケットであった外食につづいて、ちょっとお洒落なスターバックコーヒーが街角へ出現するようになり、テイクアウトのコーヒーが缶コーヒー以外の選択肢が広げたわけです。

ファミマを皮切りにコンビニ業界が、そこに目をつけコーヒーの店頭売りを始めたのですが、まだまだ足りないものがありました。 それは、コーヒーショップで飲むような「味と香り」それも「淹れたて」という概念を持ち込んだのがセブンイレブンです。 セブンは数年で瞬く間に500億円を稼ぐ単品に育てたわけです。

連想力はさらに進化し、現在では「ドーナツ」が新たな商材として付加されてきました。

このように、今までの常識に無かった展開が、この「発想力」と「連想力」で日の目をみるんです。

新しい考え方を習慣化させよう!

私たちは、時代に遅れている、取り残されている、という不安や恐怖を解消するためには、ただただ「考え方」を変えればすむんです。

そのためには、自分の周囲に起こっていることを理解するだけでいいのです。 恐れる必要はありません。

その「新しい考え方を習慣化」するには、

☑ まずは疑ってかかれ!

「どうしよう」はダメです。「どう考えたらいいのか」「どう理解したらいいのか」と考えて下さい。

「どうしよう」は今までの経験の中で判断・行動しようとしていますので、同じ結果や同じ解決策を出してしまいがちです。 これではその現状から抜け出ることはできません。

「どう理解したらいいのか」と考えることは、「その起きている課題そのものがどうだったのよ」という結構本質に近づくような疑問を投げかかれくれます。 そうすると、今までとは違った発想や異なった方法が思いついてくるはずです。

☑ プロジェクトなら考え方が同じか

あなたがリーダーなら、メンバー全員の足並みが揃っているかを気にするより、目的を同じくして理解しているかに注意をむけましょう。 言葉ひとつとっても、全員が同じ意味で使っているとは言えません。 同じ意味で使えるよう、それを習慣化させれば、発想は一つの方向へまとまっていきます。

☑ 旨くいったこと事例(成功体験)は、その裏に隠れた本質を見極めろ

とかく成功事例や成功体験を見聞きすると、マネをしてしまいます。 マネをすることは、いち早く成功者へ近づくそれこそ早道ですから、大事なことです。 しかし、ただマネをするだけでは二番煎じですから、何の差別化にもなりません。 いずれは共に倒れていくだけです。

じゃあ、どうすればいいの? ということですが、

☑ その本質を自分流に書き直せ

成功体験の裏に隠れたそれまでの努力や仕掛けをしっかり探るべきです。 そしてその本質を見極めることができたら、自分自身や自分の会社に当てはめ改善して取り込むことが重要です。

つまり、自分流にアレンジできているかがともて大事なんですね。 そうでなければ、化けの皮が剥がれ、何も残らないですから。

~ まとめ ~

このように、私たちは怖がらず、時代に即した「新しい考え方」へ自分や会社を変えていくことを習慣化させることが、「変化対応」の肝です。

中には「自分は頑固な性格で、一度言ったことや、思ったことは変えたくない。」という方がいらっしゃるでしょう。 そのような方にはおススメしていません。 是非、自分の世界を守っていてください。 これは、頑固を競うのではなく、変化を感じ取る感性を認め、その時代に自分や会社を適合させていきたい、という願望を叶えるものだからです。

時代遅れになるのは、私たち自身が遅れるのではなく、私たちの考え方なり思考モデルが時代遅れになるのですから、私たちは少しでも変える努力とそれを習慣にすることです。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。