自分のこどもには、「いい子に育ってほしい」と
誰もが思うことです。

どんなこどもになって欲しいのか?
人それぞれでしょう。

私自身の子育てで、
「いや~、これはまずかったんだ」と、
後から反省することも多々あります。

 

「いい子」とはどんな子?

 

私の考える「いい子」は、
「頭が良く」て「みんなに褒められ」
「なんでもできる子」、ではないんです。

親といえども、こどもにずっと関われるわけではなく、
こどもはいづれ一人で人生を歩んでいかなければなりません。

だとすれば、
私の考える「いい子」は?

 

素直」で、

くじけない心」を持った

元気」で

人に愛され」る

自立できる」こどもです。

 

☑ 素直な心は、

物事を正しく見る力があります。

様々のことを受け入れる力があります。

人の話を十分聞くことができます。

 

☑ 人に愛される、ということは

人を愛しているという裏返しです。

こころ豊かな人になれます。

 

☑ くじけない心は、

何事にも挑戦する力をくれます。

人生において大事な「継続する」

ということを教えてくれます。

 

☑ 元気は、

行動を起こす原動力となります。

人を幸せにできる力があります。

 

☑ 自立できると、

人を助けていけるようになります。

感謝できるようになります。

自分で幸せをつかむことができます。

 

では、どうしたらいいか?

 

「いい子」に育てる方法を、
アドラー心理学を踏まえ
一緒に考えてみたいと思います。

 

素直に育てるための5ヶ条

 

こどもはよくオイタ(ダメなこと)をくりかえします。

そこで親は、怒ったり叱ったりするのですが、
その「叱り方」が大事なんですね。

 

☑ 誰かと比べたりしない

やってしまった「コト」が悪いのであって、
兄弟や友達など他人は関係ないです。

叱るときは、
ダメだった「コト」を叱りましょう。

「お菓子もらってよかったね。
ありがとうって言えたかな」 〇

「〇〇ちゃんはありがとうと言えたのに、
なぜ言わないの、ダメじゃない」 ×

他人と比べたりしないでくださいね。

 

☑ 両親そろって怒らない

こどもにも逃げ場は必要です。
袋叩きに遭う自分を想像してみてください。

親のどちらかは中立でいきましょう。

片親なら一人二役でもいいですから、
少しの逃げ場がないと、
こどももやってられません。

 

☑ 言い分を聴いてあげる

頭ごなしはいけません。
私も子育てで反省している点です。

まずは、どうしてか?を
冷静に聴いてあげましょう。

親が聴かないということは、
親自身が感情的になっている証拠です。

興奮している奴の言葉、聞きたいですか?

大人でもいやなら、
こどもたちはなおさらです。

 

☑ 言うことをコロコロ変えない

昨日は何も言わなかった母親が、
今日は同じことで怒るなんて、

僕、どうしたらいいの? って感じです。

なるべく一貫性をもって叱ってあげましょう

兄弟で自分だけが怒られるというのも最悪。
「僕だけ嫌われてる」と思いますよ。

会社の皆の前であなただけ怒られるとしたら、
そんな理不尽な!と憤りません?

 

☑ 感情的にならない

とにかく怒り飛ばす母親、父親。

こどもにとっては、
何が何だかわからない状態ですよ。

あらゆる子育てで重要なことが、
この「感情的にならない」ということです。

会社で何かとがみがみ怒る上司、
いやでしょう。

近づきたくないと思っているはずです。

こどもは、親を選ぶ選択肢はないのですから、
近づかないなんてことは最悪を招きます。

「人の顔色を伺う」、そんな
人間にだけはしたくありませんよね。

 

くじけない心を育てる

こどもは失敗すると、
何かとくじけやすいものです。

まずは、ココを理解してあげましょう。

 

じゃあ、どうしたら?

くじけない心を育てていけるか、です。

 

☑ 失敗経験の処理の仕方が問題

経験が少ないこどもたちは、
些細なことでも自信を無くしたり、
ガックリきて、諦めてしまいがちです。

こんな経験、二度としたくない
恐れるのか

こんな経験、二度としない
誓うのか

これは大きな違いです。

 

「〇〇ちゃん、またテストの結果悪いわね。
何やってるの。ダメじゃない」

こう言ってしまうと、
恐怖体験が「ダメな自分」というレッテルを
自分に貼ってしまいます

仕事でも、
今回の失敗は悔やんでもしょうがない。
今度は繰り返さないよう。がんばろうな。

って言われたいですよね。

 

☑ 失敗させない親になるな

私、失敗しないんで!
これは、Doctor-X 外科医・大門未知子の
決め台詞です。

しかし、彼女は、昔多くの失敗をし、
その経験から、二度と失敗しないように、
日々に研鑽を重ねているんですね。

だから、「失敗しないんで!」
と言えるんですね。

 

親が子育てで、
「子供には失敗させたくない」からと

「〇〇ちゃん、こうすればうまくいく」
「この通りにしないと失敗するよ」と

レールを敷いてしまうとどうでしょう。

 

その依存体質は、社会に出てから
「もやし人間」を作ることになります。

失敗から立ち直りも出来なくなるような、
「かわいそうなこども」でいいのですか?

失敗もあるわな」と
割り切ってあげましょう!

親は、愛するこどもが
苦労するのを見たくありません。

じゃあ、どんどん失敗すればいい、
と割り切るのですか。と、
親の愛情を否定すると誤解を受けそうです。

そこのところに踏み込んでみます。

 

☑ 踏み込まないが心のサポートは必要

こどもが抱えるだろう課題には踏み込まないが、
見守っていく」という親のサポートは続ける、
これは親としてあたり前です。

一言でいうと、
付かず離れず」という関係でしょうか。

自分で問題を解決していく力を
こどもに持たせることは大事ですが、
こどもたちもその時は、がっかりして、
落ち込んだり、悲しい思いをしています。

そのときに親が突き放すのは問題でしょう。

やさしく、見守ってあげたいですよね。

 

☑ 失敗は成功の母

エジソンの名言を借りますと、
やりたいことには、

「失敗したっていい」
「つまずいたっていい」

くらいの感覚が親には必要です。

親であるあなたがつまずくのではありません。
こども自らが経験して覚えることですから。

そこから得るものはとても大きいと思います。

 

|自己肯定感の高い人になってもらいたい

自己肯定感

ちょっと聞きなれない言葉です。

最近さかんに言われているのですが、
自分の長所だけでなく、
短所も含めて、
自分自身を肯定する感覚のことをいいます。

こどもでいうと、
感情豊かな元気な子」のことです。

どんな子かというと?

愛されている」ことを知っている子。
やればできる」と自信を持っている子。

というこどもたちです。

 

そんな、自己肯定感の強いこどもへ育てるためには、

 

☑ どんなときでもあなたの味方というスタンス

こどもの行動を感情で評価しない。
怒りのはけ口にしないでください。

「そんなことをする子は嫌い」と
親から言われると、
こどもは、自分の味方じゃないんだと、
疎外感を持ちます。

叱るべきときは、愛を持って叱ることですね。

 

☑ 小さなことでもほめてあげる

小さなこどもたちでも、新しい挑戦が数多くあります。
それをクリアすることは、彼らの成功体験です。

成功体験を多く持ちたいというモチベーションは、
親にほめてもらうことで湧いてきます。

 

しかし、ほめるだけではダメなんです。

 

☑ ほめることよりも感謝しよう

こどもを「ほめる」ということは重要です。
ほめる教育はイイと言われます。

 

でも気を付けてください!

 

こどもは、いつもほめてばかりいると、
いつも「ほめられたい」と思うようになります。

ほめられる行動ばかり取ろうとします。

 

「〇〇ちゃん、すごいわね~!」
将来の過保護なこどもを体現させたいですか?

 

ほめるのは、本当に「よくやった」
というときだけにしましょう。

 

普段は、こどもの行動に「感謝」のことば、
ありがとう」を添えましょう。

こどもの存在自体が「ありがとう」ですから。
赤ちゃんは、いるだけで皆に幸せを感じさせます。

それが、こどものパワーです。

 

ですから、
こどもがした行為に感謝するのではなく、
こどもの存在に感謝しましょう。

それだけで、愛情たっぷりに育てることができます。

 

☑ がんばったことを認めてあげる

成功体験だけが成長させるわけではありません。

結果に結びつかなくても、頑張ったんですから。
その過程をしっかり認めてあげましょう。

 

「〇〇ちゃん。 よくここまでがんばったね。
いっしょうけんめいやるってこと大事だね。」

 

しかし、私には個人的な反省があります。

 

私の娘にこの「がんばる精神」を植え付けようと、
とにかく「がんばれ、がんばれ」と励ましてました。

でも彼女が大きくなったとき、
こうぽつりと涙を流して訴えた時があったんですね。

 

がんばれといつも言われ、とてもきつかったんだ」と。

 

9歳のとき、体に若干の不自由を負った彼女。

「何があっても自立できる大人になって欲しい」
そう願ったのですね。

これは、親の独りよがりでした。

こどもの心の事情をしっかりと受け止めていたか?
そう反省する次第です。

 

ですから、「しっかりと見守ってあげる

これが大事ではないかと思うんですね。

 

☑ こどもの話を真剣に聞いてあげる

こどもと向き合う。
いつも一緒にいるから向き合っている。

そうではないんですね。

 

こどもの話に耳を傾ける。
これが向き合っているということです。

会社でもコミュニケーションが大事、
といわれますが、
家庭でなかなか出来ていないのが実情です。

 

今の子育て世代は、共稼ぎも多く、
夫婦が協力して子育てにあたる、
これが一般的になっていることでしょう。

会話のある親子は、「仲が良い」家族。
昔からそうでした。

 

こどもの日をきっかけに、

いっしょに子育てを考えてみましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。