熊本地震から4日目、様々な被害の状況が伝わってきます。

「阿蘇の生乳、1日6トン「泣く泣く廃棄」 水確保できず」

というニュースがその中に。

 

|阿蘇が育てた ASO MILK

「え! あの阿蘇ミルクですか」と思わず叫んでいました。

ブランド名は、「ASO MILK」。

国際味覚審査機構で三ツ星(優秀味覚賞)をダブル受賞した逸品です。

瓶がデザイン的にもオシャレなんです。

上の写真を見てください。 左はミルクがいっぱいのときです。 右は、空になったときです。

表の赤い縦のレクタングルと裏の赤いレクタングルが合わさって、赤十字マークになるんですね。

ちょっとした調度品としても最高でしょ。

 

味は、酸味もすくなく濃厚ですが、とっても飲みやすく大好きなミルクです。

それを捨てなければならないのですから。

 

ああ!もったいない。

美味しさを誇る牛乳をどうして廃棄しなければいけないのでしょう。

 

原因は、停電に加え、「断水です」

生乳を集めるパイプや製造装置などを洗う水が確保できないんです。

 

じゃあ、牛さんたちはそのままでいいのかというと、

乳牛は、毎日搾乳しないと乳房炎を起すんですね。

 

生乳を絞っても製品化できる工程までつなぐことができないんです。

ということは、捨てるしかないのです。

大変辛い選択ですね。

しかし、阿部牧場の皆さんは奮闘されています。

Facebookから、その大変な状況が伝わってきます。

 

|1日も早い再開を祈っています

17日のFacebookの投稿をタイムラインから消さずに残しておくためにも

そのまま引用します。

皆さんが負けずに頑張ってる姿がひしひしと伝わってきます。

 

阿部牧場 4月17日夜 Facebookより

こんばんは。

依然、電気水道、復旧せず。

昨日はとにかく牛の飲み水の確保のために一日が過ぎました。

敷地内の水道の配管も地震でずれており、いくら地下水をくみ上げようが、川から水をくみ上げようが足りないはず。

ポンプで一生懸命送った先が漏れていました。

漏れている個所を見つけ、掘り、繋げ、とにかく牛の命をつなげるための水に1日を費やしました。

ようやく牛の飲み水を確保できた本日は、在庫している飲むヨーグルトを避難所に提供するために、朝から企画部のスタッフとともに避難所回り。

私たちよりも大変な思いをされている避難生活者の皆さんの、腹の足しにヨーグルトを配布してきました。

どこの避難所も多くの方々でごった返しており、市役所の皆さんや自衛隊の方々も昼夜を問わず働いていらっしゃいました。

本当に頭が下がります。

同時進行で生産部のスタッフは水集めとガソリン補給。

何とか確保できたガソリンで小型の発電機を動かし、

近所の湧水(めちゃキレイ)をポンプでくみ上げ、ダンプに乗せたタンクでピストン輸送。

何とか搾乳前の洗浄用水を確保でき、本日の夕方分からまともに搾乳できています。

二日間で13トンのミルクを廃棄いたしました。

悔しくて、むなしいことです。

この二日間の牛の病気の治療などはすべてストップです。

これから、対応しきれなかった牛たちがどうなるか全く分かりません。

たくさんのASO MILKを応援してくださる皆様。

工場稼働のめどは全く立っていません。

いつ通常通り再開できるか全く分からない状況です。

でも、必ず立ち上がると、ここに宣言いたします。

私たちと同じ気持ちでとにかく前を向いて頑張っている仲間が阿蘇、熊本にはたくさんいます。

心を折らず、くさることなく、とにかくできることをやり続けるしかありません。

皆様、どうかその日をお待ちください。

できる限りの努力を私たちは続けます。

 

|無念なり、阿蘇神社の倒壊

もう一つ残念なのが阿蘇神社」の楼門と拝殿が倒壊したことです。

ここは、肥後国一の宮で2300年の歴史を誇る、格式高い神社です。

つい最近におじゃました時の倒壊前の写真がこれです。

立派な楼門です。 高さが20mほどありました。

祭神は、初代神武天皇の孫とされる「健磐龍命(たけいわたつのみこと)」といわれています。

阿蘇山の北麓に鎮座し、全国的にも珍しい横参道です。

参道の南には阿蘇火口、北には国造神社が位置していると言われています。

中世の戦国期に肥後中部で勢力を誇示していた阿蘇氏と縁の深い神社で、現在も阿蘇氏が大宮司を務めています。

是非、一日も早い再興をお願いします。

 

|阿蘇大橋は雄大な阿蘇の玄関口

この阿蘇大橋の崩落は大変ショックでした。

地元の皆さんは当然のこととして、ここ阿蘇を訪れ、それぞれの思い出が詰まっている私たちもこの衝撃は声もでません。

 

熊本インターから阿蘇へ向かう国道57号線。

大津から立野を抜けると「阿蘇大橋」の分岐が見えてきます。

 

ここをまっすぐ行けば北阿蘇方面へ、右に曲がれば南阿蘇方面へ。

 

さて今回は北回りで、そのまま57号線を走り、赤水から内牧、そして阿蘇、そして菊池渓谷を目指すのか、小国方面へ向かうのか。

 

いやいや、阿蘇大橋から右に折れ、国道325号線の南回りで、南阿蘇から白水高原を抜け高森まで。ここから左に折れ265号線へと入り、阿蘇カルデラの東側を北上し、阿蘇市へと向かうのか。

 

私は、南周りが好きで、高森を抜け、五ヶ瀬町から高千穂町へと足を延ばしました。 さらにそこから日之影町から延岡を経由して日向市まで、サーフィンするために何度も何度も走った道です。

 

この阿蘇大橋を渡れる日がいつ来るのでしょうか?

 

国土地理院が公開した「阿蘇大橋周辺の土砂崩れ箇所」の

ドローン動画は大変ショッキングです。

西の山の崩落規模がとても大きいので、かいもく見当はつきませんが、熊本市と阿蘇市を結ぶ大動脈でもあり、観光で地元がいち早く立ち直るためにも、早急なる復興を望んでやみません。

 

熊本地域の皆さま、一日も早い復興を目指して頑張りましょう。

こころから応援しています。