5月の心の旅、四国の西をぐるりと一回り、パワーをもらおう!
さて、もうすぐゴールデンウィークです。
今年は、4月29日から5月10日まで11連休だよ、というかたもいらっしゃるでしょうね。 連続はムリムリという方でも、3回の連休チャンスがありますから。
ということで、おススメの2泊3日で行ける最高の四国旅行をお届けしますね。
|四国の清らかな自然をエンジョイ!
メジャーといえば、尾道からしまなみ海道で海を渡り松山へ、そして大洲や高知へと下っていくルートでしょう。
そのルートも景色よし、温泉あり、情緒ありでいいのですが、ご紹介するルートは、「日本にもこんなところがあるんだ」というくらい自然がそのまま目に飛び込んでくるほどナチュラルパワー溢れています。
そして、けっこうマニアックなルートですから車もそれほど混んでいません。
出発は、九州大分県、佐賀関港からの出発です。
|佐賀関港をフェリーで出発 ①
佐賀関港からは、「国道九四フェリー」を利用します。
* 6月から新造船「遊なぎ」がデビューするそうですから、キャンペーン動画もつけておきます。
ちょっと、ドナルドダックに似てませんか? 口を開けるとけっこう可愛い、これからの旅気分を盛り上げてくれます。
フェリー料金は、4メートル未満6,990円、5メートル未満8,700円(運転手込)
2等運賃大人1人1,070円、子供540円です。
乗船時間は、1時間10分。 あっという間の船の旅ですが、四国でのドライブを考えると乗船1時間程度であればプランは立てやすいですよね。
通常は、朝7時から1時間おきに就航しています。 特にGW中は、朝4時からの出発便もありますから、目的地に朝一着きたいというハードトリッパーにはおススメです。
|三崎港 ②
さて、三崎港に着きました。
ここは四国の西南西に突き出した佐田岬半島の突端です。
三崎港から国道197号線を経由して八幡浜市まで約40kmの道のりです。
当然、車は多く走っていません。 とても快適ですし、右手には太平洋の大海原が望めます。 そして左手は、佐田岬の尾根が続き、運転好きにはたまらないかっこうのドライブコースです。
|八幡浜 ③
八幡浜には、明治の街並が残っています。 国道沿いですからすぐです、寄ってみましょう。
それに、「八幡浜ちゃんぽん」というソウルフードがあります。
「イーグル」さんへ行くか迷いましたが、20円差で明治30年創業の「清家食堂」さんへ、時間の都合もありゆっくりと味わうことはできませんでしたが、やはり長崎ちゃんぽんとは違います。
ジャコ天が頭にあったので入ってるかなと思いましたが、海産物は入ってない。 長崎との違いですね。 焼き卵、お揚げ、もやし、シメジ、豚肉が入っていました。
醤油ベースでちょっとアッサリめかな。 しかし、甘目が好きな私は満足でして、具だくさんでもございました。
|大洲 ④
伊予の小京都といわれる「大洲(おおず)」。
ここに来ると、城好きとしてはやはり「大洲城」を拝観しなければなりません。
天守閣は、平成16年(2004)に木造で復元したものですが、台所櫓、高欄櫓とL字型に多聞櫓は、明治の解体を免れた重要文化財です。
大洲は、歴史文化にあふれる街ですから、是非一泊することをおススメします。
お城以外にも、「赤煉瓦館」や「明治の家並み」、そして景勝地に立つ「臥龍山荘」にてお茶をいただくのも一興です。
|鬼北町⑤ から 四万十川⑥ へ
大洲から国道441号線を南へ下っていきます。 320号線と交差する鬼北町を通り、441号線をさらに南下、四万十川との合流地点まで。 やく1時間半、距離にして60km、山道です。 実はここまで国道381号線と441号線は合体しているのですね。
他に松山自動車道と国道を経由するルートですと、1時間かかりません。
四万十川にぶちあたり、国道は左381号線、右441号線と再び分岐します。 そこを右に折れて、441号線を進みますとほどなく「四万十・川の駅 カヌー館」が見えてきます。
この爽やかな季節にカヌー、体験するにはもってこいです。 みなさん楽しそうに笑顔いっぱいでした。 4,500円で3時間体験できます。
しかし、まだ5月ですと濡れると冷たいですから、ウインドブレーカーは持参したほうが良いかもしれません。 基本、濡れてもいい恰好でトライしましょう。
途中、車窓から見る沈下橋を横目に四万十川キャンプ場へ。
|四万十川キャンプ場は広かった ⑦
夕方、たっと四万十川キャンプ場へ着きました。
ここは、無料ですが、車の乗り入れ不可だと聞いてたのですが、けっこう自由にみなさん止めてました。
夜も更けて、キャンプ場から見る「赤鉄橋」が素敵でしたね。
夜も更け、今日の思い出に浸りながら、おやすみです。
|足摺岬へ ⑧
さて、朝おきると、バッテリーが揚がっていました。 TVの見すぎでしょう。 JAFを呼んでチャージしていただき、やっと始動。 足摺岬へGOです。
そこに、かのジョン・万次郎先生がいらっしゃいました。
本名は中濱 萬次郎(なかはま まんじろう)。 江戸時代末期(幕末)から明治にかけての人物。日米和親条約の締結に尽力し、その後通訳・教師などとして活躍した人です。
14歳のときに漁の手伝いに出て嵐に会い、漂流後、伊豆の鳥島に漂着したあと、アメリカ船に助けられ、ハワイからアメリカ本土で船長の養子となり、勉強に励みました。 先生は、オックスフォード学校を首席で卒業し、1851年にやっとも思いで日本へ帰国したのです。
ジョン・万次郎先生は、この土佐清水市が生まれ故郷なんです。
|宿毛でイタリアン ⑨
足摺岬を後にし、宿毛経由で宇和島まで北上していきます。
途中、宿毛市でイタリアンのお店により昼食をいただきました。
お店の名前は、「ポモドーロ」。 こういっちゃ失礼ですが、宿毛でちゃんとしたパスタが食べれるとは思いませんでした。 すいません、勉強不足で。 隠れ家的なレストランで、住宅街の一軒家です。 ごちそうさまでした。
さてさて、旅の途中はのどなか景色がいっぱいです。
田植えが終わってるんですね。 二期作でしょうか。
宿毛から宇和島までは、国道56号線を北上し、所要時間1時間とちょっと、60kmくらいでしょうか。 今度は、豊後水道を左に見ながら海岸線を上がっていきます。
|宇和島で一泊 ⑩
宇和島は、歴史好きにとっては訪れてみたい街です。
藤堂高虎が築城した「宇和島城」が現存しています。
幕末にかけて8代藩主伊達 宗城(だて むねなり)は、前藩主からの殖産興業を引き継ぎ、さらに西欧化を推し進めて富国強兵政策をとりました。
高野長英・村田蔵六(後の大村益次郎)を採用しています。 また、幕政にも関与し、福井藩主松平春嶽、土佐藩主山内容堂、薩摩藩主島津斉彬と並び「幕末の四賢侯」と称された人です。
大村益次郎は、山口の百姓の家に生まれましたが、緒方洪庵を師とし、学業に励み、その後日本近代兵制の創始者といわれるまでなります。
司馬遼太郎氏の小説「花神」の主人公となるのですが、ここ伊予宇和島藩に招かれ軍艦建造をするのです。
一度、尋ねてみたいと思っていた地です。
~ おわりに~
四国の観光ルートはまだまだあります。 次の機会にご紹介しますね。
九州でもない中国地方でもない、何か特別な空気があります。 これといって華々しい観光地があるのではないのですが、とても惹かれます。 そして、なによりも自然の素晴らしさ、土地の料理の旨さとその素朴な味に感動します。
四国八十八か所巡り、「しこく」という言葉の成り立ちにも思いをはせますが、是非一度訪れてみてください。 不思議な魅力がありますから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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